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人々を惹きつける着物

〜世界は着物を求めている〜

友人の誕生日祝いをしに私達夫婦と私の友人、

3人でニューヨークへ行ってきました。

浴衣でニューヨークを歩きたかったので、ピンクと青の浴衣を持って行きました。

ホテルの部屋を出て3秒。

ホテルの清掃係の方と出くわし、私を上から下まで見て駆け寄ってきて

「Oh!beautiful!Are you Japanese? うわ~キュートね、素敵だわ 着物っていうんでしょ?」というような雰囲気のことを言われ、一周ぐるりと見て

「よい一日を!いってらっしゃい」と見送られました。

エレベーターを下りた瞬間、ホテルマン達もお客様達も皆の視線が浴衣に集まります。そして皆褒めてくれているようなのです。ビューティフル、キュート、エクセレント、ワンダフル?くらいしか聞き取れませんでしたが。

ホテルの従業員さんに「キレイ、イッテラッシャイ」と送り出されました。

信号で止まっている時に地図を見る→歩く→信号で止まるを繰り返しているうちに、主人がニコニコしていることに気づき、旅行が嬉しいんだなと思って声をかけたら、「旅行も嬉しいけどホテル出てから信号でとまる度に〇〇(私)の後ろ姿を写真にとられてるんだよ、着物が綺麗って言われてるよ」と前から撮られないことに苦笑?されつつ着物(浴衣)に対する反応に驚いているようでした。

ワン・ワールドトレードセンターでは案内のアルバイトをしていた女子学生(メキシコ人?)から「その衣装はどこの国のですか?初めて見たので教えてください、その履物(ゲタ)もセットですか?」と質問を受け、友人の旦那様に通訳してもらいました。ハイブランド通りニューヨーク5番街。数々のブランド店を見て回りました。TIFFANY本店では、ドアマンが「ビューティフル着物、いらっしゃいませ~」と中に通してくれました。その後はメトロポリタン美術館入口に来てもらう約束で、別行動。 夫婦二人で美術館に行きましたが見る速度が違うためすぐに一人に。

 部屋ごとにいる学芸員さん?が一人一人私に近づいてきて浴衣を褒めてくれるのです。一言かけて去っていかれる方もいれば、わざわざ追い掛けてきて声をかけてくれる方も。学芸員さんだけでも20人くらいから声をかけられたと思います。さらにいうと周囲のお客様達も近寄ってきては小声で褒めてにこっと微笑んだりウインクしたり浴衣を触ったりして離れていくのです。洋服だったらありえないことです。

 浴衣が褒められすぎてすごい♪甚五郎さん凄い!という気持ちで興奮、感動しておりました。楽しみにしていた美術館でしたが、また違う意味でも記憶に残りました。浴衣着てよかった!

 17時になり集合場所に着くと主人も誰もいません…とりあえず電話もメールも連絡手段がないため待つことに。

 美術館の前はちょっとした横長の広場みたいになっており、大道芸人がいたり、サックスを吹いている人がいたり、それを大階段に座って休憩したり聞いたりしてる人達がいました。

 私と目が合い微笑んでくれる人、やっぱり浴衣が綺麗だと褒めてくれる人。

5分ほどしたらふと知っている曲が流れてきました。

 何と!何と!!その曲名は「君が代」でした。

日本の国歌です!

 一瞬で鳥肌が立ち涙が込み上げました!

 日本の皆さん!今ニューヨークで、仕立屋甚五郎の浴衣を見た外国の方が日本の国歌を演奏し始めましたよ!

 甚五郎のデザイナーさんが「着物は日の丸と同じ」と言われていた通りでした。

 演奏を聞きながら感謝の気持ちが溢れて涙が流れました。

 集合時間から25分後、無事友人と合流でき、その場を去るときまで日本のヒットソングを吹き続けてくれたのです。The BOOMの島唄、風になりたい、DREAMS COME TRUEの楽曲等を。

 友人達も「〇〇(私)と一緒にいると周りの人が浴衣見たり、写真とったりしてるもんね、後ろ姿ばっかり撮られてるから本人はまったく気づいてないけどね。

着物綺麗ってずっと言われてるよ」と。

甚五郎さん、簡単に着れる着物を作ってくださってありがとうございました。

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